Giant FIXER F 2014
十数年ぶりに自転車を買いました。 2014年モデルの Giant FIXER F 。シングルスピードと呼ばれる変速機がないものです。昨年の9月に予約し10月中旬に届いたので3ヶ月ほど乗っています。
香川に帰ってきてからというもの、数百メートル先の自動販売機までも車で移動するようになってしまい、こうして自転車に乗るのは9年ぶりくらい。中学生のときは通学で13km、高校生のときは30kmを毎日自転車で走っていたし、大学時代は大阪から香川までマウンテンバイクで帰省したりと多少チャリに対する自信があったのですが初めて乗るシングルスピードはまるで別の乗り物のようで戸惑いました。以下、普通の自転車と違うと思ったこと。
トークリップ
ペダルについてたトークリップと呼ばれるもの。まずこれに足を入れることができません。そもそも入れ方がわからない。片方は走り出す前に装着できるけど、もう片方はトークリップが重みでペダルの下側になってあっちを向いてる。しかたなくそのまま走ってるとトークリップは路面と擦れて傷だらけになるし。
その後ググって「蹴返し」と呼ばれるものがあること、これを靴底で手前に引きペダルを回転させて足を入れるということを知ったのですが、これがなかなか難しく足元を見ずにステップインできるようになるまでには時間がかかりました。車道で足元に気を取られてると危険ですからね。ちなみに今はペダルをANIMAL B.P.E PADALに変えHOLD FASTのペダルストラップをつけています。
前傾姿勢
体が硬いのもあるかもしれませんが走りながら後方を確認するのがママチャリに比べむずかしく、車が絶えず横を通り抜けるような道では曲がりたいところで曲がれず行き過ぎることしばしば。また冬は首元から風が入ってとても寒いので Original Buff を首に巻いて走るようにしています。ネックウォーマーだとちょっと暑すぎるような気が。ネックウォーマー持ってないからわかりませんが。
サドルが高い
スポーツバイクに乗ってる人たちのサドルは高めです。足ちゃんとつくの?と疑問に思うかもしれませんが、止まるときはサドルに座らずトップチューブをまたぐのが基本なので大丈夫なのです。じつはこのことは自転車を買ってしばらく経ったあと本屋で自転車雑誌を立ち読みしてて初めて知りました。目からうろこでした。(今は写真よりも高くしています)
重量が軽い
カーボンフレームのロードバイクには敵いませんが、めっちゃ軽いです。カタログを見るとMサイズで9.4kg。ピンと来ないかもしれませんが安いママチャリは20kg前後とかだったりするので約半分の重さ。車に乗せたり部屋の中に入れてメンテしたいときなど担いで移動するのも容易。
タイヤが細い
FIXERのタイヤ幅は23mmと一般的なクロスバイクより細めです。乗り始めた頃はグレーチング(排水路のフタ)の溝にすっぽりハマってしまうんじゃないかとかビビって避けてたんだけど格子になってるからそんなことはないです(追記:こちらの記事のようにグレーチングが裏返しになってるとスッポリいきますね、こわい)。ちなみに細いタイヤほど路面抵抗が少なくなり速度が出しやすいんだとか。
クッション性がない
タイヤが細いほどチューブの空気量が少なくなり衝撃を吸収しにくくなるそうです。買ってすぐにいつもの散歩コースを走ってみたところ、この道が相当デコボコしたアスファルトだったのでガタガタガタと振動がすごく、手やお尻が痛くてすぐに走るのをやめました。歩いていたときは道の凹凸なんか気にならなかったのですが。なので舗装状態が悪い道はなるべく避けるようにしています。都会ならそんなひどい道路は少ないと思うけど。あとちょっとした段差もガンッと体に響きますがこれはすぐに慣れました。
めっちゃ走る
いちばん驚いたのがこれです。これにつきます。ペダルは軽くちょっと漕げばグングン走る。細いタイヤのおかげか、自宅から約1km離れたところまでペダルをほとんど回さずに着けたのには感動しました。変速機がないのでスピードには限界があるもののぼくには十分すぎる速さです。
他にも、スタンドがない、右足のズボンの裾はまくり上げるか裾バンドが必要、泥よけがないから雨の日背中が泥だらけになりお尻が濡れる、などなどあるけどこのくらいで。
最近は体重が減りつつあるのがうれしくて、雨の日以外は15km走るようにしています。山に囲まれた田舎なので自宅から東に向かうコースだと標高差がけっこうあり変速機なしではけっこうキツイのですがそれでもなんとかなってます。小野田くんみたいに「恋のひめひめぺったんこ」を歌う余裕はないけれど。固定ギアにすると坂道がラクになるそうなのでそろそろ挑戦します。
いろいろ書いたけどシングルスピードはシンプルで楽しいです。思いきって買ってよかった。ちなみに購入の1番の目的はダイエットでもガソリン代節約でもなく「脳が活性化して漫画のネタが浮かびやすくなるかも」ということでしたが効果は今のところありません。
※グラフはRuntastic Road Bikeというアプリのデータ