SONY α7 IV


SONYのα7 IVを購入した。ついにフルサイズ機デビューだ。

スマートフォンやデジタルカメラはレンズの奥に四角いセンサーがある。撮像素子やイメージセンサーと呼ばれ、レンズから入った光を電気信号に変える部分である。このイメージセンサーにはいくつかの大きさがあるのだが、35mmフィルムと同じサイズのものをフルサイズ(フルフレーム)と呼び、今回購入したα7 IVはそのフルサイズ機である。センサーの大きさは36×24mmだ。

35mmフィルムと同じ大きさと言いつつ、なんで1mm増やしたん?と長らく疑問に思いもやもやしてたのだが、フィルムの上下の四角い穴の空いた部分も含めた縦の幅が35mmであり、写真を記録する部分は36×24mmなのでどちらも同じということらしい。今知ってすっきりした。

現在使っているミラーレス機はPanasonicのDC-GH5で、イメージセンサーの大きさはマイクロフォーサーズと呼ばれるものになる。面積はフルサイズの4分の1ほどしかない。スマートフォンよりかはずっと大きいが、ミラーレスカメラの中ではずいぶん小さい。同価格くらいだったフルサイズのα7 IIIとどちらを買うか迷っていたのだが、センサーサイズの小さいGH5を買うことにした。

購入した理由は

・マイクロフォーサーズのほうがレンズが安くコストが抑えられる。
・レンズがコンパクトなので多く持ち出せる。
・フルサイズには劣るかもしれないがそこまでの画質は自分には必要ない。

ということだ。

思ったとおりGH5はとてもいいカメラだった。レンズもお手頃価格なものが多く、とてもコンパクトなのでメッセンジャーバッグに持ってる全てのレンズ4本を入れ交換しながら撮影することができる。35mm判換算で焦点距離16mm ~600mmを気軽に持ち歩いて撮影できるのだ。レンズが大きくなりがちなフルサイズではこうはいかないと思う。

しかし、次第にフルサイズセンサーへの憧れが強くなり、またレンズも「大きいほうがなんかかっこいい」と思うようになっていったので人間は常に変化する生き物なんだろう。

当然レンズもまた買い直さなくてはいけない。コストを抑えたはずが、より出費がかさむという結果になってしまった。

まず購入したレンズは「FE 12-24mm F4 G」「FE 24-105mm F4 G OSS」の2本だ。

 

 

FE 12-24mm F4 G

FE 12-24mm F4 G」は2017年に発売された超広角ズームレンズで、主に竣工写真の撮影で使うのが目的だ。SONYのフルサイズ機に決めた理由の一つがこのレンズの存在といってもいい。

SONY α7 IV, FE 24-105mm F4 G OSS, 1/100, F11, ISO 100,12mm

今まで使っていた「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.」のワイド端は8mm35mm判換算:16mm)。ふだん使いには十二分すぎるくらい超広角なのだが、内観撮影のときに「あともう少し広く撮れれば」「iPhoneですら13mm相当なのに」と思うことがたびたびあったので、12mmスタートというこのレンズがとても魅力的だった。(Canonにはさらにワイド端11mmEF11-24mm F4L USMという建築写真の大本命みたいなレンズがあるのだが、40万円近くするので僕にはあってないようなものである)

SONY α7 IV, FE 24-105mm F4 G OSS, 1/100, F11, ISO 100,23mm

3300万画素のおかげもあってかシャープで直線もきれいな気がする。それに思ってたよりコンパクトだ。レンズの長さが変わらないインナーズームなのも個人的にうれしいポイントでジンバルでの動画撮影にも向いていそう。まだ実力を発揮するような撮影はしていないがこれからとても楽しみである。

いわゆる出目金レンズなので保護フィルターが付けられない。扱いは気をつけないと。

 

FE 24-105mm F4 G OSS

「FE 24-105mm F4 G OSS」も同じく2017年に発売されたレンズで、とても評判がよく最初の1本に選ぶ人が多い標準ズームレンズのようだ。


SONY α7 IV, FE 24-105mm F4 G OSS, 1/500, F4, ISO 100,105mm

SONY α7 IV, FE 24-105mm F4 G OSS, 1/250, F10, ISO 100,69mm


SONY α7 IV, FE 24-105mm F4 G OSS, 1/3200, F4, ISO 1000,105mm


SONY α7 IV, FE 24-105mm F4 G OSS, 1/125, F13, ISO 250,105mm

なんといってもボケがなめらかで美しい。MFTでもぼかすことは可能だが、ファインダーでもわかるくらいはっきりとした差を感じた。フルサイズにしてよかったと思う点。

最近発売された20-70mmのレンズも気になったのだが、今使っている「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.」(35mm判換算:24-120mm)に近いこのレンズにした。テレ端は105mmだが「APS-C撮影」という機能を使えば、画素数は1600万画素になるものの157mmまでF4通しで撮影できるのもすばらしい。つけっぱなしのメインレンズになるだろう。

 

これでα7 IVとGH5の2台体制となり、万が一のトラブル時も対応できる環境になった。リスクヘッジというやつ。

しかし異なるマウントだとレンズもフラッシュも予備バッテリーも別々で必要なので荷物がずいぶん増えてしまう。車移動だからそれくらいどうってことはないのだが、いずれSONY機をもう1台増やしたいと考えている。カメラ沼の底はどれくらい深いんだろう。

 

 

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